Alexaスキル向けAmazon Payについて聞いてきた
2019/2/28に開催された「Amazon Pay DeveloperMeetup」の参加レポートです。 スライドは後日公開予定だそうです。(3/1公開されました)
今回は「Alexaスキル向けAmazon Pay」についてということで聞いてきました。
「Amazon Pay対応」のAlexaスキルですが、いろいろ出てますよね。
出前館やサルヴァトーレのの注文とか。。。(いつもAlexaイベントで紹介してもらってるやつ)
【Amazon Pay知らない人向け】Amazon Payの概要入門
https://m.media-amazon.com/images/G/09/AmazonPayments/20190228Meetup5Introdution.pdf
Amazon Payは、Amazonサイト以外でもAmazonアカウントで決済できるサービス。
現在ではAlexa、実店舗(QR決済)、AmazonGoなどでも利用されている。
Alexaスキル向けで公開されているのは8つのみだそう。
出前館、リンベル、メガネスーパー、ふるさとチョイス、サルヴァトーレ、JTB、赤十字、あと一つ。
実店舗(QR決済)もやっている。他社と同様にQRコード提示で決済が可能。
ただpaypayの方がキャンペーンのおかげで知名度はある状況。
AmazonPayのメリット
API連携は決済金額だけ(注文情報は無し)なのでAmazonがマーケティングに使うことは無い。
費用は初期、月額は0円
AmazonPayの手数料は4.0-4.5%(クレカ決済手数料込み)
使うには申し込みが必要(法人のみ審査が必要。)
⇒ただしエンジニアが開発用で使いたい場合、「法人用の申込ページでAlexa開発者と書けば申請は通るらしい」 です。
【Amazon Pay開発未経験者向け】これだけは知っておきたいAmazon Payの重要仕様
https://m.media-amazon.com/images/G/09/AmazonPayments/20190228Meetup5Specification.pdf
2つの実装方式と使い分けについての説明
実装方式
ワンタイムペイメント
⇒最も採用されている実装方式
注文の度に支払方法を変えることができる
180日以内に請求できないものには対応できないAutoPay
⇒定期購入や少額支払いを繰り返す場合に使う
毎月5万や、配送先が頻繁に変わるのは適さない
チャネルごとの特徴
- オンライン決済⇒両方に対応
- バーコード決済⇒ワンタイムペイメントのみ(即時設定)
- Alexa⇒AutoPayのみ(配送先や支払い方法はAmazon.co.jpの規定の設定が使われる)
【メインコンテンツ】Alexaスキル向けAmazon Payの実践的コード解説講座
まだAmazonPayを利用したスキルは8つしか公開されていない現状なので、増やしていきたいとのこと。
(法人のみというハードルが高いそうです。)
APIで出来ること
想定される利用ケースの例
- Alexaでカートに入れておいて、決済はWEBサイト上でやる
- ポイント参照のみの場合、声だけで出来れば簡単に
- ECサイトで注文内容の再注文を、Alexaで決済まで実施
- ECサイトで注文内容の再注文を、Alexaで定期購入を促す
開発観点でのメリット
- ECサイトを既に運用している場合、
- 売上請求、返金、注文履歴他のページを新規で開発する必要がない。
- 運用オペレーションが既存と変わらない
- データの用意などが不要で、導入が簡単
開発について
必要なもの
AmazonPayのAPIは2つ
- SetupAPI
住所取得、オブジェクト生成など - ChargeAPI
オーソリ、請求
実際はSkillConnectionsを利用して呼び出すことになる。
デモスキル
デモスキルのソースはこちら(公開次第)
デモスキルの流れ
- AmazonPayの権限確認、有効になっていない場合はエラー(有効化を促す)
- スロットなど注文内容のチェック
- SetupAPIの呼び出し
- SetupAPIの正常性確認(StatusCode200やPermissionなどのチェック)
- ChargeAPIの呼び出し
- ChargeAPIの正常性確認(決済の実行結果の確認)
QA他
ECサイトを持っていなくても使える(実際に赤十字で使っている)
Alexa向けはAutoPayといったが、定期購入になるわけではなく、情報取得と決済で使用しているだけ。
Alexaのテストはどうやってやるの?
⇒サンドボックスの仕組みがあって、サンドボックスフラグをONにすれば、実際には請求されない。
⇒本番の時は審査が必要なので、その場合は審査チームとやり取りして返金対応などになる。
開発者用ドキュメント. https://pay.amazon.com/jp/developer/documentation